MNPとは?携帯会社を変更するときの注意とやり方を解説

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「携帯のキャリアを変えたいけど番号が変わるのは面倒。番号変えたくない」
「今の契約が2年契約だけど、解約しちゃったら違約金を払わなければいけないのでは…?」
「MNPは聞いたことあるけど、具体的にどうすれば良いかわからない」

という方ではないでしょうか?

この記事では
MNPのメリットと手順、MNP移行の際の注意点を解説します。

現在はキャリア移行がとても簡単にできるので、MNPのステップを覚えておけば、料金やサービスの見直しの際の心理的負担がグッと下がります。

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電話番号そのままで他社に乗り換える

MNP(Mobile Number Portability)は、電話番号をそのままに契約通信会社を変更できる制度です。
多くの人にとってキャリアを変更するたびに電話番号を変えるのは手間でしかなく、またそれによって各社が健全な競争ができないため、2006年からMNPが実施されました。

これまでは多くの消費者を悩ませた「キャリアの複数年契約による縛りと、解約に伴う高額な違約金」によって大きな流れとならず、未だに「携帯会社を変えるのはなんだか億劫」という人を増やしていましたが、2022年現在、各社で解約金が廃止されており、自分の好きなタイミングで好きなキャリアを選択することができるようになりました。

また、2021年春からMNP転出手数料という謎の手数料も廃止され、MNPのハードルは低くなりました。

転入先のキャリアでは新規契約事務手数料(3,300円)がかかりますので、その点は覚えておきましょう。

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特典や割引が多い

端末本体が割引になったり各キャリアで使えるポイントがもらえたりと、MNPで転入するユーザーはかなり優遇されます。

過去には既存契約者の流出を防ぐために契約年数に応じたサービスが充実していましたが、携帯電話の普及が進んで新規契約の見込みが減り、各キャリアは既存契約者を互いに奪い合わなければならなくなり、MNPの導入以降は既存契約者を守るよりも、他社から自社へ契約者を移行させる方に注力し始めました。

例えば、A社からB社へ契約者が1人移行すると、A社の契約者数は-1、B社の契約者数は+1となり、契約者1人の移動で倍の効果を生むため、各社のMNP転入者への優遇は加熱の一途を辿っています。

2019年の法改正で「通信契約に伴う端末の購入時は、端末の割引は2万円まで」と定められましたが、抜け道も多く、キャリアに関しては移行する方が得をするという状態です。

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MNPの手順

転出元のキャリアで予約番号を発行

MNP移行をする際は予約番号が必要になります。
転出元のキャリアでMNP予約番号を発行しますが、どのキャリアもオンラインで手続きが可能です(大手キャリアは電話・ショップでの手続きも可能)。

予約番号の受付は、ほぼ全てのキャリアがオンラインなら24時間受け付けており、発行は各社営業時間内に行われます。
予約番号申し込みから発行までは即日〜3営業日と各社ばらつきがあります

予約番号には15日の期限があるので、その間に移行しなければいけません。
期限を過ぎたからといって料金がかかることはありませんが、その場合は再発行の手続きが必要です。

転入先のキャリアで申し込み

MNPで移行する予定のキャリアで申し込みの際には、先述のMNP予約番号が必要になります。
予約番号がないと申し込みができませんので注意しましょう。

また、MNPは移行前と移行後の契約者情報が同じでなければいけません。
移行ついでに家族や他人へ番号を引き継ぐといったことはできませんので注意しましょう。

MVNOやオンライン専用定額プランの場合はクレジットカード支払いのみの場合がありますので、あらかじめ支払い方法や手続きに必要な身分証明書等を用意しておきましょう。

転入先のキャリアからSIMが送付される/SIMのアクティベート

申し込みが完了すると、数日後に転入先のキャリアからSIMカードが送られてきます。
このSIMカードを有効化(アクティベート)すると、前のキャリアの通信が使えなくなり、解約が完了します。

回線利用の開始については「特定の番号へ電話をかける」「マイページへアクセスする」など各社で方法が異なりますので、SIMに同梱されている案内に従ってください。


また、MVNOへ移行した場合、回線を使用する際にはAPN設定が必要になります。
この設定を行わなければデータの通信ができません。
(MNO側のメイン回線に干渉しないようにMVNO専用の回線に接続する必要があるため)

Androidスマホの場合は、送られてきたSIMカードに同封してある設定方法の案内に従って、端末の「設定」から入力すればデータ通信が使用できますが、iPhoneを使っている場合は「APN構成プロファイル」をMVNOのサイトからダウンロードしなければなりません。
自宅にWiFi環境がない場合は、カフェなどWiFiのある場所でセッティングをしましょう。

単純にSIMを挿しただけでアンテナが立ちキャリア名が表示されるので、一見そのまま使えると勘違いしてしまいますが、APN設定を行わないとデータ回線の表示(5G、4G、LTEなど)はされず、データ通信が使用できません。

eSIMについて
eSIMは抜き差しして使用する物理SIMと違い、元から本体に埋め込まれているSIMをネットワークを通じて書き換えるため、即日でMNP移行を完了することができます。

ただし、
・eSIM対応の機種でないと使えない(要確認)
・機種変更の際には移行手続きをしなければならない(物理SIMは挿し替えるだけ)
・起動しない/操作できないといった故障が起きた際には別の端末からeSIMの再発行手続きが必要
といったデメリットもありますので、メイン回線でeSIMを採用するのは慎重になった方が良いかもしれません。

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移行前に確認しておくこと

端末分割払いの場合は残債に注意

MNP移行する場合、元キャリアは解約することになるので精算が必要になります。
端末を分割払いで購入している場合は残額を一括で支払うことになるので注意しましょう。

購入した端末によっては翌月の引き落としの際に驚くような額になってしまいます。
移行の際に新しく端末を買う場合は、今使っている端末を買取に出して残債にあてるのも良いでしょう。

SIMロックは解除しているか

2021年10月以降に発売された端末はSIMフリーの端末になりますが、それ以前の機種はSIMロックがかかっている場合があります。

移転先がMVNOで同じキャリアの回線であればSIMロックがかかった状態でも使用できますが、キャリアが異なる場合はSIMロックを解除する必要がありますので、キャリアのマイページからSIMロック解除手続きを行いましょう。

iPhoneの場合は「設定」→「一般」→「情報」からSIMロックの状態が確認できます。

端末同時購入の場合

割引を利用して端末も新しくするという場合はデータ移行が必要になります。
iPhoneからiPhone、AndroidからAndroidという場合は設定が比較的に楽ですが、OSが異なる機種に変更する場合は注意が必要です。

→機種変更時のデータ移行の方法(記事執筆中)

キャリアメールは使えなくなる

MNP移行は現在のキャリアを解約することになるので、キャリアメールは使えなくなります。

キャリアメールが使えなくなること自体はもう本当に全く何の問題もないのですが、Apple IDをキャリアメールで登録してしまっている場合は、そのIDが使えなくなってしまうという問題が起きます。

Apple IDに限らず、オンラインサービスにキャリアメールで登録してしまっていると、本人確認のメール自体が受け取れなくなり、サイトに登録しているメールアドレスの変更ができません。

もしキャリアメールで登録しているサービスがあれば、Gmailなどのフリーメールアドレスを取得して、あらかじめ登録メールアドレスの変更を行っておきましょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

近年通信が私たちの生活に欠かすことができないものとなり、消費者の選択肢が一気に増え、それに伴って手続きも個人で簡単にできるようになりました。

消費者の移動が自由になったことで、通信会社各社は今までのような殿様商売でなく、消費者と向き合うようになりました。

現在は消費者は同じキャリアを使い続けるのではなく、キャリアを転々としたほうが得をするようになっていますが、安さだけでなく回線品質やサービスを含めた企業姿勢を比較して、自分にあったキャリアを選んでみてください。

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